ChatGPT、Bing、Bardの違いは?
どれを使えばいいの?
本記事では、「代表的な3つの対話型AIの特徴や違い」を解説しています。
比較表も用意しているので、ぜひご覧ください!
「ChatGPT」を知っている方は多いですが、他の対話型AIはあまり知られていません。
有名企業が開発していることもあり、今後大きな話題になる可能性もあります。
それぞれの特徴を勉強しておきましょう!
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対話型AIとは?
対話型AIとは、ユーザーが入力した質問に対して対話形式で答えてくれるチャットサービスのことです。
精度の高さから大きく注目を集めており、今後さまざまな業界で利用されることが予想されています。
代表的な3つの対話型AI
代表的な3つの対話型AIはこちらです。
- 代表的な3つの対話型AI
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- OpenAI「ChatGPT」
:何でもできる万能型 - Microsoft「BingAI」
:情報の検索に特化しており、調べることが得意 - Google「Bard」
:詩や音楽など、創造的なコンテンツ生成が得意
- OpenAI「ChatGPT」
それぞれのAIに特徴があり、長所や短所に違いがあるので、詳しく解説していきます!
①OpenAI「ChatGPT」の特徴
ChatGPTは、アメリカの研究機関「OpenAI」が開発した対話型AIです。
リリースから2ヶ月でユーザー数が1億人突破するなど、とても勢いのあるツールです。
- OpenAI「ChatGPT」の特徴
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- 料金:基本は無料、有料版は20ドル(約2700円)
- リリース日:2022年11月30日
- 言語モデル:GPT-3.5(有料版はGPT-4も使える)
ChatGPTの長所
ChatGPTの長所はこちらです。
- ChatGPTの長所
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- 基本は無料で使える
- 複雑な質問や文脈に対しても柔軟に回答できる。
- 翻訳やプログラミングなど、さまざまなことが可能
- 利用制限が特にない
特に「言語理解能力が高さ」と「プログラミングなどできることの多さ」は他のAIにはないChatGPTの魅力だと言えます。
ChatGPTの短所
ChatGPTの短所はこちらです。
- ChatGPTの短所
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- 2021年9月までのデータしかなく、それ以降のデータは回答できない(有料プランではインターネットから最新の情報を取得することも可能)
- 平気で嘘の情報を回答する
- 無料版ではGPT-3.5までしか使えない
ChatGPTはとても万能ですが、情報の「信憑性」と「新しさ」という面ではあまり期待できません。
有料版「ChatGPT Plus」の特徴
有料版「ChatGPT Plus」の特徴はこちらです。
- 有料版「ChatGPT Plus」の特徴
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- 料金は月20ドル(約2700円)
- 無料版よりも優秀な言語モデル「GPT-4」が使える
- 「プラグイン」や「ブラウジング機能」が使える
- 無料版よりも「回答文字数」などの制限が緩くなる
- GPT-4は3時間ごとに最大25メッセージまでという利用制限がある
特にプラグインの有無で、ChatGPTはできることが大きく変わります。
プラグインが利用できるだけでも、有料版にする価値はあるといっても過言ではありません。
②Microsoft「BingAI」の特徴
BingAIはMicrosoftが開発した対話型AIです。
検索エンジン「Bing」に組み込まれる形でリリースされました。
- OpenAI「ChatGPT」の特徴
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- 料金:無料
- リリース日:2023年2月7日(一般公開は5月4日)
- 言語モデル:Microsoft Prometheus(GPT-4と検索エンジンのBingを組み合わせた技術)
BingAIの長所
BingAIの長所はこちらです。
- BingAIの長所
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- 無料でGPT-4を利用できる
- 最新の情報に対応している
- 情報の検索に特化しており、調べることが得意
- 回答の際に、参照元も表示してくれる
- 3種類から会話スタイルを選ぶことができる(独創性、厳密、バランス)
回答で参照元も表示してくれる機能がとても便利です。
ChatGPTとは違い無料でGPT-4を利用できる点もいいですね。
BingAIの短所
BingAIの短所はこちらです。
- BingAIの短所
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- 利用回数に制限がある
- 未ログインユーザーは1日5回まで
- ログインユーザーは1日60回まで
- 1回のチャットは最大20ターンまで
- 検索エンジン「Bing」でしか利用できない
- 利用回数に制限がある
GPT-4を無料で利用できる変わりに、利用回数の制限があるといった感じですね。
検索エンジン「Bing」でしか利用できないのも地味に不便です。
③Google「Bard」の特徴
BardはGoogleが開発した対話型AIです。
- Google「Bard」の特徴
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- 料金:無料
- リリース日:2023年3月21日(日本公開は2023年5月11日)
- 言語モデル:PaLM2(Googleが開発した独自の技術)
Bardの長所
Bardの長所はこちらです。
- Bardの長所
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- 無料で利用できる
- 最新の情報に対応している
- 1つの質問に対して、3つの異なる回答を生成してくれる
- 詩や音楽など、創造的なコンテンツ生成が得意
- 利用制限が特にない
「1つの質問に3つの回答を生成」はアイデア出しで利用しても、文章作成で利用しても重宝します。
3つ生成するのに、回答速度は他のAIと比べても速いので驚きです。
Bardの短所
Bardの短所はこちらです。
- Bardの短所
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- ChatGPTに比べると、人間的な会話や柔軟な回答ができない
- まだ試験運用の段階であること
まだ試験運用の段階ということもあり、柔軟さはあまりありません。
【比較表】ChatGPT vs Bing vs Bard
「ChatGPT、BingAI、Bard」のそれぞれ特徴と性能を表でまとめました。
性能に関しては、私が実際に利用した感想となります。
ChatGPT (GPT-3.5) | ChatGPT (GPT-4) | Microsoft BingAI | Google Bard | |
---|---|---|---|---|
料金 | 無料 | 月額20ドル (約2700円) | 無料 | 無料 |
言語モデル | GPT-3.5 | GPT-4 | Microsoft Prometheus※1 | PaLM 2 |
情報の新しさ | 2021年9月まで | 2021年9月※2 | 最新情報に対応 | 最新情報に対応 |
利用制限 | 特になし | 3時間ごとに最大25メッセージまで | 1日60回まで | 特になし |
回答の速度 | 速い | 少し遅い | 普通 | 少し速い |
回答の精度 | 普通 | 少し高い | 少し高い | 普通 |
回答の柔軟さ | 少し高い | 高い | 普通 | 普通 |
他にはない強み | 特になし | プラグイン(拡張機能)が使える | 回答を3つの会話スタイルから選べる | 1つの質問に回答を3パターン作成する |
※1GPT-4と検索エンジンのBingを組み合わせた技術 ※2有料プランではインターネットから最新の情報を取得することも可能
それぞれの特徴を活かした使用場面
それぞれの特徴から使用場面をまとめました。
- ChatGPTの使用場面
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- 複雑な質問やマニアックな質問をするとき
- プログラミングなどChatGPTにしかできないことをしたいとき
- BingAIの使用場面
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- 参照元を確認したいとき
- 無料でGPT-4を利用したいとき
- 最新情報や精度の高さを重視する検索がしたいとき
- Bardの使用場面
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- 詩や音楽など、創造的なコンテンツ生成がしたいとき
- 1つの質問に複数の回答を用意してほしいとき
まとめ:適材適所
今回は「代表的な3つの対話型AIの特徴や違い」を解説しました。
- 代表的な3つの対話型AI
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- OpenAI「ChatGPT」
:何でもできる万能型 - Microsoft「BingAI」
:情報の検索に特化しており、調べることが得意 - Google「Bard」
:詩や音楽など、創造的なコンテンツ生成が得意
- OpenAI「ChatGPT」
個人的には、以下のように考えています。
- 万能なので、何を使うか迷ったらとりあえずChatGPT
- 検索やリサーチがしたいときはBingAI
- 複数の回答を用意してほしいときはBard
それぞれの特徴を活かして、状況にあったツール選択をしましょう!